インターネットを使った人狼ゲームと実際に顔を突き合わせて話すリアルの人狼ゲームとでは、システムや遊び方の違いからもちろん差があります。ここでは、ネットとリアルの差を書き出してみたいと思います。
人狼同士のコミュニケーションの有無
一番の差は、人狼同士のコミュニケーションが可能か否か、だと思います。
掲示版やチャット形式の人狼ゲームだと、夜のターンで人狼だけで会話が行えたり、昼間であっても村人に知られることなく人狼だけで会話ができたりします。
リアルで人狼ゲームを行なうと、大抵の場合味方の人狼が誰かをお互い認識することができるだけで、話して作戦をたてたり相談することができません。
全員テーブルに顔を伏せ、人狼だけが顔をあげた状態でトークなんてできませんよね。
身振り手振りやハンドサインで作戦を決めるなど、高度なテクニックもあるでしょうが、普通はできません。
このことから、リアルの人狼ゲームでは人狼同士の意思疎通が難しいため、複雑な作戦が遂行できません。
その点、ネットの人狼では存分に人狼同士で作戦会議ができるため、組織票や身内切りなど、お互い十分納得して進めることができます。
この差によって、初心者にとってどちらが向いてるかというのは一概には言えません。
ネットのほうが複雑て高度ですが、自由に話せるので、パートナーの人狼が上級者であればアドバイスしてくれるからです。
リアルだと、高度な作戦にはなりませんが、自分自身で考えて動かなくてはいけません。
五感による情報の有無
ネット上では、モニタに映しだされたテキストの内容だけでゲームを進めます。よって、その内容が最も重視されます。
ボイスチャット型のゲームであれば、声色などの情報、話すタイミング(遅いとか早いとか)も情報になります。
また、ネットの場合、過去の話した内容(ログ)をいつでも確認できるため、内容の矛盾点などが探しやすく、ロジカルなゲームになります。
リアルの場合は、話した内容、話し方、仕草などの情報を元にゲームをすすめます。本来はプレイヤーが話す内容を元に推理すべきですが、話し方や仕草がノイズになることもあれば、逆にヒントになることもあります。
人外だと疑われて顔を真っ赤にする人がいた場合、それは村人が疑われて怒ったからなのか、本当に人外でバレて焦ってるのか、どちらか推理します。そういう推理もリアル人狼の醍醐味でしょう。
また、話したことをメモなどしておかなければ、記憶に頼った推理を行なうことになります。
破綻したことを言っているプレイヤーがいたとしても、そのプレイヤーの過去の発言を忘れていてはその破綻に気づけません。
ロールプレイングの有無
ネット上では、人狼BBSのように、何かの役になりきってプレイすることが可能です。それもゲームの一部として楽しむことができます。
しかしリアルでは、23歳のOLプレイヤーに「あなたは木こりのトーマスです」と役をつけても、うまくロールプレイングなどできないでしょう。よって、リアルではその人本来の素の姿でプレイします。
もちろん、仮装してリアル人狼するなど、そこまでやればロールプレイングも可能かもしれません。
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