今回は流れを把握しやすくするため、シンプルな配役にし、村人と占い師と人狼だけのパターンで解説します。
また、WEB上の人狼ゲームでは、システムが自動的に進行してくれるので、進行方法は固定されていますが、実際に人が集まってプレイする場合は、人数や好みによってカスタムしても問題ありません。
このページでは、実際に人があつまり、テーブルに着席した状態でプレイする方法を解説します。
ゲーム開始前
人狼ゲームでは、ゲームを進行するゲームマスターが一人必要です。
そのため、プレイヤーが5人(村人サイド4人、人狼1人)の場合、ゲームマスターを加えた6名が必要になります。
ゲームマスターは、トランプやカードなど、役職をランダムに付与できるものを用意します。
今回はトランプを使った方法で説明します。(どんなもので代用してもかまいません。)
予めカードと、それに対する役職を決めておきます。
今回は
- JOKER引いた人=人狼
- ハートのA=占い師
- ハートの2~4=村人
とします。合計5枚です。
プレイヤーは全員で円になるように座ります。(テーブルを囲んで座ればOKです。)
ゲームマスターは、カードをランダムにプレイヤーの5名に配ります。
各プレイヤーは、配られた自分のカードを他の人に見られないように確認し、自分の配役を覚えます。
JOKERを配られた人は人狼、ハートのAを引いた人は占い師、それ以外は村人です。
初日夜
GM「最初の夜がやってきました、みなさん顔を伏せてください。」
GM以外の全員がテーブルに顔を伏せます。
GM「人狼の方は顔を上げてください。(挙手してください)」
人狼の人はそっと顔をあげます(もしくは挙手)。GMは人狼が誰かここで把握します。
GM「人狼の方は顔を伏せてください。」
GMは人狼が完全に顔を伏せたことを確認して次に進みます。
GM「それでは次に占い師のかたはゆっくり起き上がり、占う人を一人を指定してください。」
占い師はそっと起き上がり、誰かを一人指差します。
GMはその人が人狼かそうでないかをジェスチャーで教えます。
ジェスチャーの方法は、「親指を上にたてたら村人、下に向けたら人狼」や、「ピースサインは村人、狐のサインは人狼」などがあります。
GM「占い師の方は顔を伏せてください。」
初日の夜はこれで終了です。
2日目昼
GM「朝がやってきました。この村には恐ろしい狼が潜んでいるようです。これから話し合いを行い、本日吊る人を相談して決めていただきます。話し合いの時間は**分です。話し合いの後、吊る人の投票を行います。では話し合い開始。」
ここからプレイヤー同士での話し合いがスタートします。
この時点で、ゲームマスターを除く5人のプレイヤーの内訳は、村人3名、占い師1名、人狼1名となります。
話し合いの時間は予め決めておきます。プレイヤー5人の場合、だいたい3分~5分程度で十分です。時間がきたら投票時間です。
GM「みなさん話し合いを終えてください。今後発言は一切しないでください。これより本日吊る人を投票していただきます。」
GMに従って、一斉に人狼だと思われる人(吊りたい人)を指さしてもらいます。
紙に書く無記名投票、というのもおもしろいでしょう。
最も多く票が入った人が1名の場合。→その人を吊ります。
複数名(例えば2名)で票が同数になった場合は、対処はいろいろな方法があります。
- 決選投票(再投票のこと、同票だった2名のどちらかに票をいれる)
→今回の例では同数の2名を残りの3名が再度投票する。 - 決選投票される人達に一言ずつ弁明してもらい決選投票
→今回の例では同数の2名に一言づつ弁明をしてもらい1と同じ決戦投票する。 - 全員で再度議論
→1分など短い時間の議論を行い再度自由投票(もしくは1の決戦投票)を行う - 指定された人以外のプレイヤーで1分などの短い時間の議論を行い決選投票
→同数の票を集めた人は沈黙し、残りの3名で短い議論を行なってから決戦投票を行う。
GM「本日吊られる人はAさんとなりました。(Aさんは幽霊となってゲームを傍観してください。Aさんは今後一切ゲームについての発言をしないでください。)」
かっこ内は慣れてきたら言わなくてもOKです。この瞬間からAさんはゲームに関する発言は一切してはいけません。死人に口無しです。Aさんはテーブルから離れるのがいいでしょう。(参加してると他の人が勘違いしないように)
Aさんが人狼だった場合
GM「人狼はいなくなりました!村に平和が訪れました、村人の勝利です!」
と言ってゲーム終了です。
Aさんが人狼ではなかった場合、二日目の夜がやってきます。
二日目夜
GM「恐ろしい夜がやってきました。みなさんは眠りについてください。」
また全員テーブルに伏せます。
GM「それでは人狼のかたはゆっくり起き上がり、襲撃する一人を指定してください。」
人狼はそっと起き上がり、襲撃するプレイヤーを一人を指で指します。
GM「人狼の方は顔を伏せてください。」
GMは人狼が完全に顔を伏せたことを確認して次に進みます。
GM「それでは次に占い師のかたはゆっくり起き上がり、占う人を一人を指定してください。」
占い師はそっと起き上がり、誰かを一人指差します。
GMはその人が人狼かそうでないかをジェスチャーで教えます。
※もし占い師が既に死んでいたとしてもこの一連の流れは必ず行なってください。占い師が死んだかどうかをプレイヤーに情報として与えないように、生きていても死んでいても能力者の能力発動のターンは行います。
三日目昼
GM「みなさん朝がきました。顔をあげてください。」
全員顔をあげます。
GM「昨日襲撃されたのはBさんでした。(Bさんは幽霊となってゲームを傍観してください。Aさんは今後一切ゲームについての発言をしないでください。)」
かっこ内は慣れてきたら言わなくてもOKです。これで残されたのは村人2名、人狼1名です。
GM「それでは話し合いをスタートしてください。時間は**分です。」
話会いの時間は、前回と同じでも、人数が減ったので短くしてもいいでしょう。
ゲームはこの日誰を吊るかで勝敗が決します。占い師が死んでいた場合、現在残っているのは、村人×2名、人狼×1名です。
この昼のターンで村人が吊られた場合、残りは村人1名、人狼1名となり、人狼の数と村人の数が同数となり人狼の勝利が確定します。また、人狼が吊られた場合、その時点で村人の勝利が確定します。
話し合いが終わったら、これまでと同じように、吊る人を投票で決定してください。
村人が吊られた場合
GM「人狼の勝利です!村人は全員人狼に食べられました!」
人狼が吊られた場合
GM「村人の勝利です!この村から人狼はいなくなりました!」
と言ってゲームは終了です。
これが一般的な人狼ゲームの進め方です。
今回は配役がシンプルな構成のため比較的推理はスムーズに行われますが、ここに様々な役職が入ることにより、情報が増えて議論が白熱することになります。
能力者が複数存在する村の進行パターン
夜のターンで、人狼、能力者がどの順番でアクションを行うのかは特に決まっていません。
人狼が襲撃先を選択→占い師が占い先を選択→狩人が防御先を選択→夜が明ける。
狩人が防御先を選択→人狼が襲撃先を選択→占い師が占い先を選択→夜が明ける。
のどちらもで結果は同じです。
GMは、人狼が誰を襲撃指定したか、狩人は誰を防御指定したか、など覚えておく必要があります。
人狼の襲撃先と狩人の防御先がかぶった場合、翌日「誰も死にませんでした。」と知らせます。
GMにもカードを配るパターン
今回はプレイヤー5名にだけカードを配りましたが、GMにも配る方法があります。そして、初日にGMが必ず犠牲者となる、という進行を行います。
つまり、カードを6枚用意し、GMにもカードを配るのです。その場合最初の朝がきたら
GM「朝がやってきました。昨夜の犠牲者は私でした。この村には恐ろしい狼が潜んでいるようです。これから話し合いを行い、本日吊る人を相談して決めていただきます。話し合いの時間は**分です。話し合いの後、吊る人の投票を行います。では話し合い開始。」
と話てゲームをスタートします。
今回の例では人狼は1人しかいないため、GMが人狼を引いたらやり直しになります。人狼不在の人狼ゲームは成立しません。
特殊な能力を持った村人を混ぜる場合、初日の犠牲者(GM死亡)で能力者がいきなり死んでしまう、というハプニングが発生します。
例えばGMが占い師を引いていた場合、村人サイドはいきなり占い師が死んだ状態からスタートするので著しく不利になりますし、GMが狂人だった場合、人狼サイドが不利となります。
また、人狼役が複数入る大人数のゲームでは、GMが人狼で初日犠牲者となるパターンもあります。人狼は2名のはずが、片方の人狼がGMで初日に死んでしまい、人狼は1人で孤軍奮闘することになります。
こうして、占い師がいるはず、人狼は2名なはず、霊能者がいるはず、というゲームの前提を崩すことで、より推理が難しくなり、ゲームが盛り上がります。
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