吊り回数を見極める

村人の武器は、誰かを吊る、この一つだけです。

村人がゲームで勝利するには、人狼を全員吊るしかありません。

しかし手当たり次第に吊っていてはあっという間に手詰まりになるのが人狼なのです。

そのため、計画的に吊っていかなければなりませんが、その基本知識として、後何回吊ることができるか、というのが非常に重要になります。

吊れる回数を把握する

人狼は、参加人数、人狼の数など様々なパターンがありますが、人数と配役だけで、村人サイドがいったい何回で人狼を全て吊らなければならないか、というのが決まります。

たとえば10人参加で人狼が2名の場合、何回で人狼を全員吊らなければならないかぱっとわかるでしょうか。

答えは4回です。4回吊る内、2回は必ず人狼を吊らなければならないのです。

どのような進行になるのか書きだしてみます。

  1. 1日目の昼のターンで、10人の中から1名を吊ります。(1回目吊り)→9名になります。
  2. 1日目の夜のターンで、人狼は村人を1人襲撃します。→8名になります。
  3. 2日目の昼のターンで、8人の中から1名を吊ります。(2回目吊り)→7名になります。
  4. 2日目の夜のターンで、人狼は村人を1人襲撃します。→6名になります。
  5. 3日目の昼のターンで、6人の中から1名を吊ります。(3回目吊り)→5名になります。
  6. 3日目の夜のターンで、人狼は村人を1人襲撃します。→4名になります。
  7. 4日目の昼のターンで、4人の中から1名を吊ります。(4回目吊り)→3名になります。
  8. 4日目の夜のターンで、人狼は村人を1人襲撃します。→2名になります。

この時点で村人の負けです。(人狼と村人の数が同数になりました。)

よって、4日目の昼のターンでLWを吊らないと負けになるのです。

偶数進行奇数進行

昼間の人数が偶数人数残っている場合を偶数進行、昼間の人数が奇数の場合奇数進行と言います。

人狼では昼間に1人吊られ、直後の夜に1人が人狼から襲撃されるため、1日に2名が死ぬことになります。

吊りと襲撃の間に議論の時間はありません。よって、吊り→襲撃は1セットとして考えます。

要は1日で2名ずつ減っていくことになります。(特殊な条件で1名だけの場合や3名の場合もあります。)

よって、現在の人数が偶数であれば、1日で2名ずつ減っていき、いずれ4名になります。

この4名の中に人狼が1名いるのであれば、その日村人を吊ってしまった瞬間に人狼の勝利が確定します。なぜなら、村人を吊って残り3名になり、その夜人狼が村人を襲撃した場合、翌日には村人1、人狼1となり、人狼が勝利します。(狩人が残っている場合この限りではありません。)

つまり、残り4名では吊る人を間違うことはできません。

また、現在の人数が奇数であれば、1日で2名ずつ減っていき、いずれ3名になります。

この3名の中に人狼が1名いるのであれば、その日村人を吊ってしまった瞬間に人狼の勝利が確定します。

なぜなら吊った瞬間に村人1、人狼1となるからです。

このことから奇数の場合は

  • 3人残り=1回吊れる
  • 5人残り=2回吊れる
  • 7人残り=3回吊れる
  • 9人残り=4回吊れる
  • 11人…

となります。残り人数を2で割った数(必ず1余り)が残りの吊れる回数となります。
例:9÷2=4余り1=4回吊れる

また、偶数の場合は

  • 4人残り=1回吊れる
  • 6人残り=2回吊れる
  • 8人残り=3回吊れる
  • 10人残り=4回吊れる
  • 12人…

となります。残り人数を2で割った数から1を引いた数が残りの吊れる回数となります。
例:残り8人の場合 8÷2-1=3=3回吊れる

こうして、残り何回吊ることができるのか、というのを把握しておくのは、人狼をする上で非常に重要です。

もう吊りを無駄にできない、という場面で狂人っぽいプレイヤーを吊ってはいけないのです。

吊り回数が増えるパターン

人狼の襲撃が狩人のGJによって失敗した場合や、人狼が狐を噛んでしまった場合に発生します。

上の偶数進行奇数進行を見るとわかりますが、奇数進行の時にGJが発生して偶数進行になっても吊り回数は増えません。

偶数進行時にGJが発生して奇数進行になった時に吊りの回数が増えます。

偶数進行時に、8人(残り吊り数3回)から、通常は吊りと襲撃で翌日には6人(残り吊り数2回)になります。

しかし夜の襲撃をGJで防いだ場合、翌日は6人ではなく7人(残り吊り回数3回)になります。

本来6人になって、残り2回しか吊れないはずが、7人になったので残り3回吊れることになるのです。

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